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日本の鉄道車両メーカーまとめ

日本の鉄道は世界の中で、最も正確で最も技術力があるといわれています。その中でも今回は鉄道車両を製作しているメーカーをまとめてみました。

 

日立製作所

日本トップの鉄道車両メーカー。2015年にイタリアの老舗メーカー、アンサルドブレダを買収した。イギリスの高速車両や台湾の在来線特急車両など海外にも多くの車両を輸出している。

川崎重工

和田岬線沿線にある兵庫工場が有名であるが、それ以外にも兵庫県播磨町にある播磨工場でも鉄道車両を製造している。

日本車両

JR東海系列。東海道新幹線の車両を多く製作している。鉄道車両の製作もしているが、ロケットの運搬車両などの大型輸送重機車両も製作している。

近畿車輛

近鉄系列。近鉄車両も製作するが、場所柄JRの車両も多く製作している。カタールメトロやドバイメトロなど中東のメトロ車両にも強い。

新潟トランシス

IHI系列。旧名は新潟鉄工所でIHIに合併されるときにエンジン部門(新潟原動機)はIHI原動機となった。ディーゼル車両と路面電車に強い。

アルナ車両

阪急阪神東宝グループ系列。阪急正雀工場の横にあるが、現在は、新車は路面電車のみを製作している。

総合車両製作所

JR東日本系列。横浜事業所は京急沿線にあり、京急逗子線の一部は三線軌条となっている。

 

いかがでしたでしょうか。もし、この記事でミスを発見したり、指摘がある場合はぜひコメントお願いします。他にもブログを書いているので、ぜひ読んてください!

 

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【業界研究】日本の舶用エンジンメーカーまとめ

海洋国家、日本。日本には数多くの造船所や舶用機器メーカーが存在します。その中でも今回は舶用エンジンメーカーについてまとめていきます。便宜上2ストロークエンジン、4ストロークエンジンの両方を作っているメーカーは2ストロークエンジンの方で説明します。

 

 

ストロークエンジン

ピストン1往復で吸気→圧縮→爆発→排気の行程を行う。ライセンサーはMAN ES,スルザー,三菱UEの3メーカーが主に存在する。メインエンジンに採用されることがほとんど。大型で高出力、低回転となることが多い。

MAN ES 系列

ドイツに所在する重工系メーカー。旧名のMAN B&W で知られる。舶用エンジン以外にもトラックやバスで有名。2ストロークエンジンのシェアのうち86.4%がこの会社のラベルで生産されている。

三井E&S (7003 東証プライム)

三井造船。造船所自体は2021年10月より当社からは分離された。造船所の設備および艦艇部門は三菱重工傘下の三菱重工マリタイムシステムズに譲渡され、商船部門は常石造船に移設された。現在、岡山県の玉野工場で生産されており、すぐ横に三菱重工マリタイムシステムズが存在する。

マキタ

三井E&S系列エンジン。小型の2ストロークエンジンを強みとしている。現在、香川県高松市で生産されており、すぐ横に四国ドックが存在する。

日立造船 (7004 東証プライム)

元造船企業。大阪のユニバーサルスタジオジャパンは、この会社の造船所跡値に建設された。エンジン以外にもごみ焼却プラントや水門、洋上風力発電なども手掛けている。エンジンは熊本県有明工場で生産されており、すぐ横にJMU有明工場が存在する。

株式会社アイメック

日立造船系列の会社。広島県尾道市因島に工場を持つ。工場の横には内海造船JMU因島工場が存在する。

川崎重工 (7012 東証プライム)

言わずと知れた日本三大重工業の一つ。兵庫県神戸市の神戸工場で生産され、同工場内には造船所も存在するが、造船所では通常潜水艦しか生産されていない。

阪神内燃機工業 (6018 東証スタンダード)

川崎重工系列エンジン。2ストロークエンジン、4ストロークエンジンの両方を生産している。兵庫県明石市の明石工場、玉津工場、播磨町の播磨工場で生産されている。

スルザー系列

スイスのスルザー社により設計されたエンジン。現在はフィンランドのバルチラにより管理されている。シェアは9.9%。

IHI原動機

新潟原動機とディーゼルユナイテッドが合併されてできた。2ストローク、4ストローク両方を生産しているが、2023年4月に低速大型エンジン(2ストローク)は三井E&Sに譲渡される。一部の4ストロークエンジンはニイガタブランドで生産をしている。群馬県太田市の太田工場、新潟県新潟市新潟内燃機工場、兵庫県相生市の相生事業所で生産をされている。 

三菱UE系列

日本唯一の2ストロークエンジンライセンサー。ジャパンエンジンコーポレーション統合前の三菱重工で開発された。シェアは3.7%。

ジャパンエンジンコーポレーション (6016 東証スタンダード)

神戸発動機三菱重工のエンジン部門が統合してできた。世界の2ストロークエンジンライセンサーで唯一エンジン製造もおこなっている。兵庫県明石市で生産している。

赤坂鐵工所 (6022 東証スタンダード)

国内唯一のUEエンジンのライセンシー。静岡県焼津市の豊田工場および中港工場で生産されている。2ストロークエンジン以外にも4ストロークエンジンも生産している。

 

4ストロークエンジン

ピストン2往復で吸気→圧縮→爆発→排気の行程を行う。様々なメーカーが多くのエンジンを製造する。メインエンジンのほかに補助エンジンや発電用エンジンに採用される。2ストロークエンジンに比べて小さく、高回転低出力となることが多い。

ダイハツディーゼル (6023 東証スタンダード)

発電用エンジンに強み。滋賀県守山市の守山工場と兵庫県姫路市の姫路工場で生産をされている。「ダイハツ」の名前がついているが、ダイハツ工業の関連企業でダイハツディーゼルの株式のうち35.42%をダイハツ工業保有している。

ヤンマー

舶用エンジン以外にも農業用機器やプレジャーボートに強み。大企業ではあるが、非上場である。兵庫県尼崎市にある尼崎工場、塚口工場で生産されており、尼崎工場では大形エンジンが、塚口工場では中小形エンジンが生産されている。

 

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船のエンジン

先日、日産が熱効率50%を超えるエンジンを開発しました。しかし、船の世界では多くのエンジンで熱効率50%を超えています。今回は、そんな舶用エンジンについて解説していきます。

 

熱効率とは

熱効率とは燃料を燃焼させたエネルギーのうち、どのくらいのエネルギーが電力や動力に変換されたかを言います。熱効率50%でちょうど燃料の燃焼熱の半分が動力に変換されているということになります。日本の実用化されている製品の熱効率の最高は火力発電所の63.08%で、燃料を使う製品はどれだけ頑張っても無駄になってしまうエネルギーが発生してしまうということになります。

 

船のエンジンは大きく分けて2種類

船のエンジンは、その燃焼方法によって、2ストロークエンジンと4ストロークエンジンの2種類があります。

 2ストロークエンジンは、エンジンピストン1往復で1回の燃焼を行うエンジンで、大型のタンカーやコンテナ船、ばら積み船といった200~300mを超える非常に大きな船のメインエンジンに使われます。

 4ストロークエンジンは、エンジンピストン2往復で1回の燃焼を行うエンジンです。4ストロークエンジンは2ストロークエンジンに比べて小さく作ることが出来るため、100m未満の小型の船やフェリー、RORO船のメインエンジンや多くの船の発電用エンジンに使われています。自動車のエンジンもこの4ストロークエンジンに分類されます。

このほかにもガスタービンエンジンなども存在しますが、今回は割愛させていただきます。

 

船のエンジンは「シンプルに」が基本

そんな2種類あるエンジンの中でも効率が高いとされているのは2ストロークエンジンの方です。2ストロークエンジンは、航海中壊れないように、壊れても修理できるようにということを考えられて設計されているため、シンプルに作られていることが特徴です。また、小さい力(2000馬力程度)を多くの回転数(600rpm程度)で伝える4ストロークエンジンとは異なり、大きな力(9万馬力)を少ない回転数(100rpm程度)で伝えることを設計思想としているため、余分な摩擦力が少なくなり、減速機(ギアボックス)も簡単にできるため、ギアボックスによるエネルギー損失も少なくなります。そのため、50%を超える熱効率を実現できているというわけです。

 

そんな大型エンジンもほとんどが外国ライセンス

現在舶用2ストロークエンジンは日本でも多く作られており、三井E&Sや日立造船などが有名なメーカーです。しかしながら、その8割はドイツのMAN B&W の設計が用いられています。日本にもジャパンエンジンコーポレーションという会社が設計している三菱UEエンジンというものがありますが、その世界シェアはたったの3.2%です。今後日本の企業によりシェアを取っていってもらえるよう頑張ってほしいですね!

 

もし、船に興味を持った方は次も確認してみてください

 

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【F1】実は使われているMGU-H 一体どこで使われている⁉

 ホンダの参戦(?)や日本人ドライバー角田裕毅選手の登場などで有名になっているF1。そこでは多くの技術が日々開発されており、その中には一般の乗用車にも応用された技術もたくさんあります。今日はその中でも、現在F1 に搭載を義務付けられているのに、乗用車には応用されず、今後廃止が確定しているMGU-Hというパーツについて説明していきます。

 

 

F1のPUについて

 今回説明していくMGU-HはPUと呼ばれる区画の中に存在します。PUとは、Power Unit (パワーユニット)の略で、車を走らせる動力を発生させる部分のことです。もう少しわかりやすくいうと、エンジンとハイブリッドシステムの総称のことです。

 PUはICUターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、ES、CEなどの多くの機械が組み合わさって出来ています。それぞれのパーツの役割は次の通りです。

ICE (Internal combustion Engine)

直訳すると「内燃機関エンジン」で、所謂エンジンのことです。今の規則では、1.6L V6エンジンが使用されています。

ターボチャージャー

空気を圧縮させ、ICUに空気を送り込む機械です。

MGU-H  (Motor Generator Unit Heat)

直訳すると「熱エネルギー式モーター発電システム」で、ターボチャージャーの回転力を電気に変換するための部品です。2026年のPU規則改正時には廃止されることが決まっています。

MGU-K (Motor Generator Unit Kinetic)

直訳すると「運動エネルギー式モーター発電システム」で、高速で走行している車のエネルギーを電気に変換させたり、電気を使って車を加速させるための部品です。一般的にハイブリッドのモーターとして認識されるのは、このパーツです。

ES(Energy Store)

直訳すると、「エネルギー貯蔵部」で、所謂バッテリーのことです。

CE (Control Electronics)

直訳すると、「コントロール機器」で、その名の通り、PU全体を制御する部品です。

 

MGU-Hはどこに使われているのか

MGU-Hはズバリ、船のターボチャージャー発電機として搭載されています。車とは違い、船のエンジンは非常に大きく、エンジン馬力もエンジンの吸排気もとてつもなく大きいです。そのためターボチャージャーも非常に大きく、発電される電力量も無視するには勿体ないくらい大きくなります。現在は、海外との貿易に使われる、大型の外航船のエンジンによく使われており、主なメーカーとしては、三菱重工業や、東芝傘下の西芝電機などがあります。

 

船の効率化は他にも

地上から孤立して動力系や電力系を設置しなければならない船は、その性質上、独自の進化を遂げてきました。例えば、一時期F1での導入も検討された2ストロークエンジンは、現在海外製のバイクか船くらいにしか搭載されていません。他にも軸発電機という動力軸から電力を発電するというシステムも舶用機器独特のものです。

もし、F1PUや舶用機器に興味が出た方は、以下の書籍も参考にしてみてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地理ブログ 間違えない時差の考え方

 

まず基本的なルール

  1.  東に行くと時間が+(プラス)になり西に行くと時間が-(マイナス)になる。
  2. 日付変更線をまたぐと日付が変わる。(東経→西経の時は-1日、西経→東経の時は+1日)
  3. 経度15度でおよそ1時間の時差が生じる。

 

間違えないように

1.日付変更線はまたがないように考えよう!

日付変更線をまたいでしまうと経度の計算、時差の計算が複雑になってしまいます。たとえ経度差が小さい場合でも日付変更線をまたがない方法で考えましょう(後述)

 

2.24時間制を導入しよう

12時間制で考えると午前、午後を考えないといけないので計算が複雑になってしまいます。もし最初の設定が12時間制だ考えられている場合は24時間制に直して時差計算をしましょう。

 

考え方

1.起点、終点が東経なのか西経なのかを確認する。


2.両方が東経もしくは両方が西経の場合、引き算により経度差を求める。

 (経度差)=(大きいほうの経度)-(小さいほうの経度)


3.片方が東経でもう片方が西経の場合足し算で経度差を求める。

 (経度差)=(東経の経度)+(西経の経度)


4.時差を求める。 
 (時差)=(経度差)÷15


5.日付変更線をまたがないようにしたとき起点→終点への移動が西向きなら時差分を  引き起点→終点の移動が東向きなら時差分を足す。

 

練習問題

東京(東経135度)が2月11日午後2時のときロサンゼルス(西経120度)は何時か?12時間制で答えよ。

 

答え

上記の考え方で解いていきます。

 

1. 起点、終点が東経なのか西経なのかを確認する。

 起点の東京は東経、終点のロサンゼルスは西経です。

 

2.両方が東経もしくは両方が西経の場合、引き算により経度差を求める。

 片方が東経、もう片方が西経なのでスキップ

 

3.片方が東経でもう片方が西経の場合足し算で経度差を求める。

 (経度差)=135+120=255度

 

4.時差を求める。

 (時差)=255÷15=17時間

 

5.日付変更線をまたがないようにしたとき起点→終点への移動が西向きなら時差分を引き起点→終点の移動が東向きなら時差分を足す。

 

 日付変更線をまたがないように東京からロサンゼルスへ移動する場合は東京→本初子午線→ロサンゼルスというような移動になり西向きの移動になります。

 東京の時刻は2月11日の午後2時→24時間制に直すと14時

この時ロサンゼルスの時間は14-17=-3 → 2月11日の-3時 → 2月10日の21時となります。

 

12時間制に戻して

ロサンゼルスの時間は2月10日の午後9時となります。